de:code 2019 セッションレポート➁ – 【Build 2019 発表】Blockchain as a Service 最新情報と新サービスにおけるブロックチェーン アプリ開発手法

de:code 2019 セッションレポート➁ – 【Build 2019 発表】Blockchain as a Service 最新情報と新サービスにおけるブロックチェーン アプリ開発手法

2019/5/29~5/30 に行われたMicrosoft社による大規模イベントde:code 2019に参加してきました!数あるセッションの中で、ブロックチェーンに関するものについてご紹介していきたいと思います。

今回は、 日本マイクロソフトのデプロイ王子こと廣瀬一海さんのセッション、
「【Build 2019 発表】Blockchain as a Service 最新情報と新サービスにおけるブロックチェーン アプリ開発手法」
についてのレポートを行います。
  

今回のイベントに関して、直接お会いはできませんでしたが、LayerXさんなどのブロックチェーン界の大物プレイヤーも大勢参加していたようです。注目を集めた今回の内容について、さっそく見ていきましょう!

※セッションのスライドは以下にアクセスし「cd09.pdf」というファイルから参照できます。以下のリンクから過去のスライドも参照することができます。

https://aka.ms/decode2019cd09

※※6/4追記※※

以下で今回のセッションの詳細スライドが公開されていましたので、是非参考にしてください。

https://www.slideshare.net/kazumihirose/decode-2019-cd09-build-2019-blockchain-as-a-service?fbclid=IwAR2ONtFMG2gQQGPoJkeXYm3xxHMEG930Sw6ivMnNxj_WaIaBZVQtbJZ-umY

概要

今回のセッションでは、先日 Build 2019 にて発表されたAzureブロックチェーン関連のアップデート情報、実際の画面を見ながらデモ解説、といった内容が中心でした。

以下、de:code2019セッション紹介からの引用です。

Build 2019 にて、新しいブロックチェーン関連のサービスが発表される予定となりました。
このセッションでは、今までブロックチェーン技術をキャッチアップした事がない人にも、わかりやすく解説し、Build 2019 で発表された新サービスの解説します。
皆さんが手軽にソフトウェアにブロックチェーン技術を取り入れやすくなるように、新サービスのデモンストレーションとブロックチェーンアプリケーションの開発手法やノウハウなど、デモ満載で紹介します。

https://www.microsoft.com/ja-jp/events/decode/2019session/detail.aspx?sid=CD09

セッションのアジェンダは以下のように進められました。

  • Blockchainの基礎とビジネス活用のQuick Catch’up
  • Azure Blockchain Serviceの構成と構築
  • 実際のコントラクト開発
  • 既存システムのとの連携

Blockchainの基礎とビジネス活用のQuick Catch’up

こちらのパートでは、事前知識としてブロックチェーンの基礎をサックリと解説していました。要点をつかんでいて非常にわかりやすかったです。

本記事では、要点となる部分のみをピックアップします。
詳しくは、本記事の上部にあるリンクからダウンロードできるスライドを参照してください。

Blockchainの基礎について

ブロックチェーンは大きく以下の4要素から成り立ち、ビジネスプロセスにおける基礎である「信頼」のコストダウンを図ることができます。また企業での利用シーンについてもスライドにまとめていました。
  

ユースケース

本サイトでもAzureを利用したユースケースについてご紹介していますが、様々なシーンでの活用が行われています。セッション内では、以下のスライドを提示していましたが、製造、小売り、保険、金融、行政、ヘルスケアなど様々な用途があり、多くの企業がPoCないしサービスの具体的な運用を行っています。

事例について、大きく2つピックアップされていました。

①スターバックス
  

➁ナスダック
  

その他、具体的なユースケースについてよくあげられる例の一つ「サプライチェーン」周りについては、以下の記事で具体的な実装について書いているので、是非参考にしてください。また本サイトでも今後、様々な事例についてご紹介させていただく予定です。

ブロックチェーンを利用したSCM適用事例を徹底解説!~まとめページ~

Azure Blockchain Serviceの構成と構築

続いて、いよいよAzure Blockchain Serviceについての話が始まります。
内容は先日のBuild 2019で発表になったものと同様ですが、以下の記事でも軽くご紹介しています。

参考:
MicrosoftがBuild2019にてブロックチェーンの最新の取り組みを複数発表

(公式)Azure Blockchain Service

Azure Blockchain Service を利用するメリットとは

「なぜBaaS(Blockchain as a Service)なのか」という話にもつながってきますが、そもそもブロックチェーンアプリをローカルで構築しようとするとかなり大変です。以下のスライドにあるように、やらなければならないことは山ほどあります。Azure Blockchain ServiceのようなBaaSがこれらの負担を大きく減らしてくれます。特にエンタープライズにとって開発コストと天秤にかけた場合、利用する価値は大いにあると判断できるでしょう。
  

Azure Blockchain Service で何ができるのか

スライドを用いて Azure Blockchain Serviceはどういったものなのか、 大きつ4つの観点から紹介をしていました。

①ブロックチェーン開発者ニーズの支援

➁堅牢なセキュリティを持つネットワーク基盤の構築

③コンソーシアム管理機能の充実

④システムと連携し格調高い設計が組める

個人的な観点では、紹介した4つの特徴の中で特に特筆すべきところは④の拡張性だと思いました。MicrosoftはGithubを買収するなど、オープンソース(OSS)にかなり力を入れている印象があり、OSSの連携は今後ますます強化されていくでしょう。さらに他のAzureのサービスでAIやIoTなどオラクル問題の解決サポートを行える機能と連携が容易になっている点が他のBaaSサービスと比べてアドバンテージがあるように感じます。
ブロックチェーンのポテンシャルを生かすためには、ブロックチェーン単体での運用ではなく、他のサービスとの連携がキーになってくるため、これらの連携機能が充実しているという事は、サービス開発に対して大きなメリットを生むと言えるでしょう。

実際のコントラクト開発

続いては、実際のコントラクト開発におけるデモの紹介です。
以下のスライドの流れに沿って、3つのデモをプレゼンしていました。
  

デモ1

デモ1では、Azure Blockchain Serviceの基本的な項目を入力し、構築することから始めます。作成ボタンを押して、およそ10分で構築の方は完成する様子。

続いてユーザーを作成し、追加していきます。
今回のデモでは3つのユーザーを追加していました。

現時点では、コンソーシアムマネージメントを完了するためにはPowerShellからの操作が必要ですが、今後おそらく画面からできるようになるだろう、とのこと。
  

デモ2

デモ2では、コントラクトの開発とデプロイを行っていました。

ここで新たに登場したのが、Azure Blockchain Development Kit for Ethereum!すでにVisual Studio Codeからインストールが可能となっており、Azure Blockchain Serviceで開発するには、必須になるであろうと思われます。

この Azure Blockchain Development Kit for Ethereum の利用で、Buildはもちろん、テストやデプロイも行うことができるようです。
  

既存システムのとの連携

デモ3

最後にDBとブロックチェーンの連携を行いました。利用していたのが、Logic Appで、これを利用するとDBとの連携や統合が行えます。
  

また、今回で紹介していたAzure Blockchain Serviceは、Azure Blockchain Workbenchにも対応しているそうです。


Azure Blockchain Workbenchについては以下の記事を参考にしてください。

参考:
Microsoftのブロックチェーンクラウドサービス「Azure Blockchain Workbench」と利用例

初心者のための Azure Blockchain Workbench 初期導入方法を丁寧に解説!

セッションの最後に

デモの紹介が終わり、セッションの最後には
「開発のハードルが下がった今こそ、始めるとき!」
という言葉で締めくくられました。
  

おまけ

セッション終了後、Build2019のお土産として持って帰ってきたTシャツ争奪戦が行われていました。全くの余談ですが、じゃんけんによる争奪戦はどうやら1発で確定した様子!



今回のセッションはこれにて終了です。短い時間ながらも、ギュッと詰まった内容のあるセッションでした。特にAzure Blockchain Serviceはこれからも発展してくようですし、ブロックチェーンのプレイヤーであれば要チェックなのは間違いありません。今後の展開に大きく期待しています。

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